HTT連携企業 ダイキン工業株式会社 


ダイキン
連携した取り組み
Coming soon
インタビュー
ダイキンの環境配慮に対する基本姿勢
ダイキンは海外売上高比率が8割を超えるグローバルメーカーとして、国や地域に応じたニーズに応え、人と空間を健康で快適にする製品・サービスを提供しています。主要事業である空調は生活を支えるインフラの一つとなり、世界中で人々の健康や経済発展のために、今後もエアコンの需要拡大が見込まれています。
一方、空調は多くのエネルギーを消費するため、その増加をいかに抑制するかが注目されています。お客様のニーズに応え、かつ社会の脱炭素化にも貢献していくことが、最も重要な社会的使命だと考え、2018年に温室効果ガス排出実質ゼロをめざす「環境ビジョン2050」を策定。中期経営戦略においても重点戦略テーマの一つとして「カーボンニュートラルへの挑戦」を掲げ、脱炭素化や循環型経済への取り組みを強化しています。
ダイキンがHTTと連携して取り組むアクション
ダイキンは、東京都が推進するHTT(「へらす」「つくる」「ためる」)プロジェクトに賛同し、エネルギー使用の削減を中心とした取り組みを進めています。
2050年にバリューチェーンを通じた温室効果ガス実質ゼロをめざし、排出量の削減と削減貢献量の増加の2軸で諸施策を実行しています。排出量の削減では、2030年に化学プラントを除く全工場で温室効果ガス排出実質ゼロをめざし、2023年に堺製作所臨海工場でいち早く達成。オフィスにおいても2030年にグローバル全拠点で実質ゼロをめざしています。削減貢献量の増加については、省エネ性能の高いインバータ空調機やヒートポンプ式暖房・給湯などの環境負荷の低い製品やZEB建物や自治体へ街全体の最適エネルギーマネジメント等のサービスソリューションの普及や、エアコンの最適な使い方の啓もう活動に取り組んでいます。
研究所をはじめ、国内外の開発・生産拠点での太陽光発電を導入しています。特に中国では2025年までに全空調工場に太陽光の導入を進めています。
また、空調・油圧機器の技術を応用したマイクロ水力発電システムを開発し、自治体へ提案。河川や上下水道などで発生する水流を活用した発電の普及にも取り組んでいます。
空調のメンテナンスを担当するサービス部門の車両にEV導入を開始しています。
担当者の声
HTTの取り組みを始めるきっかけについて
真夏の暑い時期の電力消費に占めるエアコンの割合は大きく、家庭で約6割※1、オフィスビルで約5割※2に達するほどです。HTTアクションの中の、「Hへらす」で推奨されている、エアコンのフィルター清掃、古い家電を省エネ性能が高いものに買い替えること、エアコンの最適温度の設定等は、当社が事業活動で取り組んでいる内容そのものであり、HTTに取り組むことで、より広く情報発信できると考えています。
※1 経済産業省「夏季の節電メニュー(ご家庭の皆様)」(2015)より
※2 経済産業省「夏季の節電メニュー(事業者の皆様)」(2015)より
HTTを取り組む意義について
エアコンは、快適で健康的な生活を送るために欠かせない社会インフラであり、一方で多くのエネルギーを消費するため、グローバル170カ国以上で広く事業を展開するメーカーとして地球環境に対して真摯に向き合い、取り組んでいます。
HTTで掲げる『脱炭素社会』の実現は、経営方針と一致しており、取り組む責任があると考えています。HTTには多くの事業者が参画されているため、参画企業同士で情報交換し、協力することで、『脱炭素社会』の実現がより効果的に行えると考えています。
今後の取り組みについて
事業者様向けには省エネ性の高い最新エアコンのご紹介やエネルギーマネジメントの提案を行います。住宅用エアコンをご利用の方向けには、エアコンの仕組みを学び家庭でできる上手なエアコンの使い方を紹介します。
また、アルバルク東京様と共同で小学校向けの環境出張授業の開催を予定しております。
まとめ
ダイキンは「環境ビジョン2050」に基づき、空調製品の省エネ化や低GWP冷媒の普及を進めるとともに、HTT参画により、エアコンの適正利用啓発や再生可能エネルギー導入、マイクロ水力発電などを推進しています。
今後も製品価値の向上と社会全体の脱炭素化を両立させ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。