HTT連携企業 AGC 

AGC
インタビュー
環境配慮に対する基本姿勢
AGCは、地球環境への配慮を企業の重要な責任と考え、サステナビリティ経営を推進しています。「Blue planet(地球環境の持続可能性)」を中核に、「Innovation(技術革新)」と「Well-being(人々の豊かな暮らし)」を大切にしながら、独自の素材・ソリューションでさまざまな環境・社会課題の解決に取り組んでいます。社会に必要とされる価値を提供し続けることで、持続可能な社会の実現と企業としての成長の両立を目指しています。
具体的な環境への取り組み
AGCは、高断熱ガラスや電気自動車向け材料、温暖化影響の少ない冷媒・溶剤など、環境に配慮した製品を積極的に開発・提供しています。これにより社会全体の温室効果ガス排出の削減にも貢献しています。さらに廃棄時の資源の無駄を減らすため、リサイクルしやすい設計を製品開発の初期段階から取り入れ、回収・再利用につながる技術の開発も進めています。
環境配慮型製品
サンバランス®Low-E複層ガラス(エコガラス)
ガラスの断熱性能を高めるため、ガラスの間に乾燥気体(空気、アルゴン等)を封入し、断熱層を設けたガラスです。
サンジュール®建材一体型太陽光発電ガラス
「新規の土地開拓を伴わない太陽光発電」としてオフィスビルや商業施設などの窓に使用できる合わせガラスです。
HTTと連携して取り組むアクション
AGCは、東京都が推進するHTT(「へらす」「つくる」「ためる」)プロジェクトに賛同し、エネルギー使用の削減を中心とした取り組みを進めています。
- FORBLUE™ フレミオン®はAGCグループが世界で初めて開発した(*)食塩電解用イオン交換膜です。2023年に発表した新世代膜F-9060は同シリーズの中で最も低い電圧と最も高い電流効率を両立しており、クロール・アルカリ製品製造時の電力使用量の削減と炭素排出効率の向上を実現します。また、自社での使用のみならず本製品を全世界の食塩電解メーカーへ供給することにより環境改善に貢献しています。(*)当社調べ
- 自社グループのタイ工場では、製造工程の廃熱を活用した創エネルギーに取り組んでいます。有機ランキンサイクル発電で廃熱から電力を創出し自家消費。日本・タイの二国間クレジット制度により、エネルギーの有効創出を通じて現地の脱炭素化(年間7,845t-CO2削減見込み)に貢献します。
- 建材一体型太陽光発電ガラスは2枚のガラス間に発電セルを封入した製品です。建築用ガラスとしての役割を担いつつ、これまで発電に活用されていなかった、ファサード/窓/庇/バルコニー/壁での発電が可能です。採光性や眺望性にも配慮した意匠性の高い太陽光発電ガラスで、建物での創エネルギーに寄与します。
- AGCでは、再生可能エネルギーの有効活用を支える技術として、全固体電池向け硫化物固体電解質の開発にも取り組んでいます。高い安全性とエネルギー密度が期待される全固体電池の実用化を材料技術の側面から支えることで、電力の貯蔵・安定利用に貢献しています。
東京都は、これらの取組を「HTT取組推進宣言企業」として登録しています。「HTT取組推進宣言企業」へご登録いただくと、登録証の発行や東京都公式サイトへの掲載など、企業の取組発信につながる特典があります。
担当者の声
環境への取り組みを始めたきっかけ
AGCは、パーパス"AGC、いつも世界の大事な一部"を原動力に、素材・ソリューションで人々の暮らしを支えます。気候変動の深刻化を受け、製品が社会のエネルギー消費に与える影響に向き合い、Low‑E複層ガラスや食塩電解用イオン交換膜などの省エネ技術開発を加速し、多様な素材を通じて脱炭素に貢献します。加えて、2050年カーボン・ネットゼロ達成に向け自社設備の脱炭素化やサプライチェーンを含むScope1–3削減にも積極的に取り組んでいます。
HTTと連携して得た成果
事業所の省エネ・電化によるコスト削減に加え、Low‑E複層断熱ガラスや自動車向け軽量ガラス、食塩電解用イオン交換膜など、使用時のエネルギーを低減する製品を通じて顧客のCO2削減に貢献しています。さらにガラスリサイクルや長寿命フッ素樹脂によるライフサイクル延伸で、製品使用後の廃棄物削減と資源循環を推進し、事業活動と製品の両面で具体的な成果を実現しています。
今後の目標と展望
AGCは素材メーカーとして、製品が環境負荷に与える影響を重く受け止めています。HTTなどの地域連携を通じて、行政・企業・市民と連携し、技術を現場へ届けることを重視します。今後は①製造現場の脱炭素(プロセス革新・再エネ・CCUS)、②リサイクル・再資源化の技術強化、③建築・自動車・ICT・エネルギー分野での顧客のGHG削減ソリューション拡大、④サプライチェーンを含むScope1–3削減を推進し、素材の力で持続可能な社会へ貢献していきます。
まとめ
AGCは、「Blue Planet」を軸にサステナビリティ経営を推進し、高断熱ガラスや建材一体型太陽光発電ガラスなど環境配慮型製品の開発を通じて、社会全体の脱炭素化と資源循環に貢献しています。あわせて、自社拠点の省エネ・再エネ活用やサプライチェーン全体でのCO₂削減を進め、素材メーカーとして、持続可能な社会の実現と企業成長の両立に向け、今後も取り組んでいきます。





