お役立ちコラム

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2025.00/00

FC東京・仲川輝人選手に聞く、酷暑でも高パフォーマンスを保つ秘訣!

厳しい暑さが見込まれる今年の夏に節電しながら暑さ対策をする方法をご紹介

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地球温暖化の影響により年々気温が上昇し、厳しい暑さが見込まれる2024年の夏。気温の上昇もさることながら電気代の高騰が懸念されている今年は、節電を意識しながら熱中症予防など暑さ対策が必須となります。
そこで、「酷暑でも高いパフォーマンス維持が求められるプロアスリートが行っている暑さ対策」をテーマに、FC東京に所属する仲川輝人選手に日々ご自身が行っている体力づくり方法や、今日から誰でも真似できる暑さに負けないための筋トレ方法などをお伺いしました。

進む地球温暖化、
2023年は統計開始以来の最高値に

近年世界各地では、熱波、干ばつ、異常高温の発生など地球温暖化の影響が顕著に感じられるようになっています。日本においても例外ではなく、1990年以降、気温は上昇傾向にあり、気象庁の発表によると2023年の日本の年平均気温および日本近海の平均海面水温は、統計開始以来もっとも高い値になったと発表されています。
(参考:気象庁発表データより)
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.html
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/shindan/a_1/japan_warm/japan_warm.html

今年の夏も熱中症に最大限の警戒が必要

2024年4月からは、環境省と気象庁による「熱中症特別警戒アラート」の運用が開始。これは、これまで運営されていた「熱中症警戒アラート」の一段上の注意喚起です。昨年も、東北のエアコンの設置率が極めて低いと言われる中、猛暑でエアコンの使用率が増えるなどが話題となりましたが、今夏はさらに過去に例のない危険な暑さが予測され、人の健康に関わる重大な被害が生じるおそれがあるとして新設されました。(参考:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201206/2.html
そんな温暖化で気温が上昇傾向にある中でも、環境への影響を配慮した節電意識の高まりや、電気代高騰から「暑くてもなるべくクーラーをつけない」という人も少なくありません。しかし、夏場の異常高温においては、家の中でも熱中症の危険性があります。
実際に、都内における昨年の熱中症の発生場所は、住居等居住場所が全体の4割以上を占めており、炎天下の外でなければ大丈夫、というものではありません。エアコンの設定温度を1℃緩和した場合の消費電力量は冷房で約13%、暖房で約10%の削減が見込まれるなど、エアコンの設定温度を見直し、扇風機との併用やこまめな水分補給など、節電をしながらも快適に過ごせる工夫を行うことで、暑さに負けない体づくりが今年の酷暑を乗り切るポイントになってきます。

暑い夏に負けない体調管理のスペシャリスト
FC東京の仲川輝人選手に聞いた「暑い夏を乗り切る」秘訣!

節電しながらも涼しく快適に過ごすためには、さまざまな工夫が必要。
そこで今回、真夏の強い日差しの中でも高いパフォーマンスが求められるプロのアスリートであるFC東京に所属する仲川選手に、コンディションを保つ秘訣を行動、食事、体力づくりの3つの観点からポイントや解説を併せて教えていただきました。
今日から誰でも真似できる「暑い夏を乗り切る」秘訣をぜひ皆さんも真似してみてください。

意識している行動のポイント

①タイミングが肝心!喉が渇く前に水分補給

夏になるとよく耳にする“こまめな水分補給”。仲川選手によると肝心なのは量ではなく、“タイミング”。
喉が渇いたらすでに水分が足りていないという証拠のため、喉が渇いたと感じる前に水やスポーツドリンクなど、バランスを見ながら水分補給をすることを心がけています。

②身体を休めるには“こまめに陰のある場所で”
③家でも外でも!身体中の“首”を冷やす

真夏の練習後にはアイスバスに10分ほど浸かる仲川選手。熱った身体を冷やすことでコンディション調整を行なっている仲川選手が、家庭でも実践できるとおすすめするのは、首、手首、足首など“首”のつく大きな血管が通っている部分を冷やすこと。外にいても手を水に2〜3分つけたり、冷感アイテムなどで首を冷やすことで身体を内側から冷やすことができます。

④エアコンの温度を下げすぎず部屋と外の寒暖差に注意

夏になるとつけがちなエアコン。ここで意識したいのは設定温度だそう。暑いからといって冷え切った室温にするのではなく27度前後に設定し、汗をかかず寒すぎない室温を心がけ、2〜3時間で切れるようにタイマーを設定することで部屋内外の温度差が広がりすぎないようにし、暑い外に出た際の身体への負担を軽減することがおすすめです。

意識している食事のポイント

①ミネラル豊富な海藻を摂取!バランスの良い食事で身体作りを

試合前日は大盛りの白米に豚キムチを食べるのがルーティーンという仲川選手は、サラダや汁物、副菜でバランス調整をすることを意識しているそう。食べたいものを食べつつ、さまざまなビタミンが摂れる緑黄色野菜のサラダ、ミネラル豊富な海藻が入っている汁物、デザートに水溶性食物繊維などが摂れる果物を食べることで無理をせずに身体作りを意識した食事を心がけています。

意識している体力づくりのポイント

①姿勢をただして身体のバランスを整えよう!

サッカー選手ならではのスクワットや懸垂など筋トレを行う一方、常に意識しているのが“姿勢“だという仲川選手。椅子に座る時も腰に負担がかからないよう背もたれと腰に空間をあけ、体重を預けすぎないよう背筋をまっすぐ伸ばして座ることで身体のバランスを整えることができるそう。無理をせずにインナーマッスルも鍛えることができるため、今からでも始められる体力づくりにおすすめです。

②体力づくりの第一歩は身体を慣らすところから!軽いジョギング

基礎体力向上を意識して行なっているのがゆっくりしたペースのジョギング。軽くジャンプする感覚で走ることで、無理をせず運動することに身体を慣らしていくことが大切と語る仲川選手は練習後に20分長友佑都選手と取り組んでいるそう。身体が慣れない方はまずは10分からでも体力の向上を目指して実践してみましょう。

FC東京所属 仲川輝人選手プロフィール

1992年7月27日生まれ、神奈川県出身。
2015年に、横浜F・マリノスでプロデビュー。
2019年、J1リーグ得点王、MVPを受賞。
同年12月、日本代表に選出。2023年よりFC東京に移籍。

(写真提供:FC東京)

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