お役立ちコラム
#004
2026.03/02
東京都が推進する脱炭素社会に向けた「電力をⒽへらす Ⓣつくる Ⓣためる」HTTアクションをご紹介
電気代対策の鍵は「窓」?今日からできるお家の工夫7選!〜環境を考える企業も紹介!出光興産の進化するサービスステーション〜

「電力をⒽへらす Ⓣつくる Ⓣためる」の頭文字からとった"HTT"をキーワードに、都⺠・事業者等への働きかけを通じて脱炭素社会に向けたアクションを実施している東京都は、2025年度も脱炭素社会実現に向け、さまざまな取組を行っています。
季節の変わり目は、気温の変化とともに光熱費も気になる時期。
そこで、今回は我慢をしながら節電を行うのではなく、快適に過ごしながら、ご家庭ですぐに実践できる家計も地球も守るためのTIPSをご紹介します。
また、東京都は、脱炭素社会の実現に向け、HTTに関する理解促進等を進めるため、本取組に積極的に協力いただいている都内企業を「HTT取組推進宣言企業」として登録する制度を実施しています。令和7年度はその中の数社と連携し、HTTの普及啓発のためのさまざまな施策を実施しており、このHTTの輪は、私たちの生活を支えるエネルギー企業へも広がっています。そこで今回、HTT連携企業である「出光興産株式会社」の事例も併せてお届けします。
2月末は「節電のラストスパート」!新生活に向けた賢い冬の締めくくり
▼三寒四温の季節、体調と家計の管理がポイント
2月末は冬の終わりが近づく時期ですが、「三寒四温」という言葉通り、春の気配を感じる暖かい日と真冬のような寒さが交互に訪れる季節の変わり目です。日中は暖かくても朝晩の冷え込みは依然として厳しく、暖房器具が手放せない時期が続きます。
▼今こそ重要な「節電意識」
一般的に「冬は年間で最も電気代が高くなる季節」と言われています。特に1月〜2月の厳寒期の使用コストが確定する2月末こそ、家計の負担を少しでも減らすための「節電のラストスパート」として非常に重要なタイミングとなります。
▼3月〜4月の新生活に向けて重要なこと
冬を最後まで暖かく快適に過ごしながら、以下のことを意識してみましょう。
ライフスタイルの見直し:
3月〜4月から始まる新生活を前に、現在の生活習慣を再確認しましょう。
変化に合わせた節電:
卒業や就職、引っ越しなど、生活スタイルの変化に合わせて最適な節電に取り組んでいきましょう。
地球温暖化対策のための"節電"は身近な存在!
地球温暖化の要因や、気候危機深刻化の原因となる「温室効果ガス」ですが、実は、冬を安心で快適に暮らすためにも欠かせない機器、エアコンも密接に関わっています。多くの人が毎日使用するルームエアコンは、製造から廃棄までに排出されるCO2の割合は「使うとき」が最も多く、全体の約89%に達します。つまり、エアコンをつけっぱなしにしない、など日々の自分の行動を見直すことで、CO2排出量を抑える"節電"や、節約にもつながるのです。

今すぐマネしたい!お家のHTTテクニック
「何から始めればいいかわからない」という方へ。今日からできる小さな工夫から、少し未来への投資まで、3つのステップでご紹介します。個人や企業が今日からできるアクション"HTT"を意識し、暮らしを見直すことで『脱炭素社会』の実現につながるほか、"HTT"の取り組みを行うことで、節約につながり、家計負担も減ります。
●STEP1:Hへらす(快適さを損なわず、ムダをカット)
エネルギー消費を抑えるポイントは、実は「窓」と「家電」にあります。
①「窓」の断熱が最大の節約術
冬場、暖房の熱が逃げていく原因の大半は「窓」からだと言われています。
- 厚手のカーテンにする:
薄手のものから厚手に変えるだけで、断熱効果がアップします。 - 床まで届く長さにする:
冷気は下から入り込みます。カーテンの裾を床につくくらいの長さにすると、冷気の侵入と暖気の流出を防げます。 - 断熱シートを活用:
窓ガラスに貼るだけの断熱シートも、手軽で効果的なアイテムです。
②契約アンペアの見直し
子供が独立した、ライフスタイルが変わった、といったタイミングで電力会社の「契約アンペア」を見直してみましょう。基本料金が下がり、固定費の節約につながります。
③家電の買い替えでポイントをもらう
古いエアコンや冷蔵庫を使い続けるより、最新の省エネ家電に買い替える方が電気代がお得になるケースが多くあります。東京都の「東京ゼロエミポイント」を活用すれば、買い替え時にポイント還元が受けられ、さらにお得です。
●STEP2:T つくる(我が家を「小さな発電所」に)
「つくる」はハードルが高いと思っていませんか?実は導入しやすくなっています。
①屋根でつくる安心
自宅の屋根に太陽光パネルを設置すれば、日中の電気を自家発電でまかなえます。電気代の削減はもちろん、災害時の非常用電源としても活躍します。
②初期費用ゼロの選択肢も
「初期費用がかかる」というお悩みには、事業者が設置費用を負担し、月々の電気代などで還元していく「初期費用ゼロ」のサービスや、東京都の補助金制度が活用できます。
●STEP3:T ためる(蓄電池で電力を「ためる」)
発電した電気や、安い夜間の電気を「ためて」使うのが賢い方法です。
①動く蓄電池「EV(電気自動車)」
EVは単なる移動手段ではありません。自宅に電気を送る設備(V2H)があれば、走る蓄電池として停電時に家の電気をまかなうことができます。
②ためて安心、使ってお得
昼間に太陽光で作った電気を蓄電池にためて夜に使ったり、夜間の割安な電力をためて昼間に使ったりすることで、電力需給のピークカットに貢献しながら、光熱費をコントロールできます。
【企業の現場から】 サービスステーションの「つくる」とidemitsuでんきの「へらす」「ためる」
私たちが家庭でHTTに取り組むように、エネルギーを供給する企業もまた、大きな変革の時を迎えています。今回は、HTT連携企業である出光興産株式会社のユニークな取り組みをご紹介します。
■ ガソリンスタンドが「スマートよろずや」に進化中
皆様が普段利用している出光興産のサービスステーション(ガソリンスタンド)が、今、地域の課題を解決する「スマートよろずや」という構想のもとで進化しています。
• apollostation Type Green
国産木材を有効活用した温かみのあるデザインの店舗に、太陽光発電パネルを設置。地域で再生可能エネルギーをつくり、使用する「環境配慮型」のステーションです。2025年度中に全国で30店舗の展開を目指しており、地域のインフラ維持と脱炭素の両立に挑戦しています。
■ 「idemitsuでんき」で参加するHTT
出光興産は電力事業でも、私たち消費者が参加できるエコなプログラムを展開しています。「idemitsuでんき 節電プログラム」は、電力の需給がひっ迫しそうな時などの出光興産が指定した時間に節電にご協力いただくと、ポイントがもらえる取組です。当プログラムは、ピーク需要の抑制により、再生可能エネルギーの有効活用や電力需給の安定化にも寄与し、社会全体の脱炭素化にも貢献ができます。
※idemitsuでんきの節電プログラムの詳細はこちら
• 杉の木 約21万本分のCO2を削減!
2022年冬季より家庭向けに実施されている「節電プログラム」では、参加者の協力により、約2,876トンのCO2削減を達成しました。これは、杉の木約205,411本が1年間に吸収するCO2量に相当します。
• EV充電タイム
「idemitsuでんき EV充電タイム」は、指定された時間にご自宅でEV充電すると、ポイントがもらえる取組です。「EV充電タイム」は再生可能エネルギーを有効に使うとともに、電力需要の多い時間帯の充電を減らすために行っています。EVユーザー向けに、太陽光発電が多い時間帯や電力需要が少ない時間帯に充電をシフトすることを促し、社会全体のエネルギー利用の最適化に取り組んでいます。
※idemitsuでんきのEV充電タイムの詳細はこちら
HTTとは
HTTとは、電力を「H(へらす)T(つくる)T(ためる)」をキーワードに、都民や事業者の皆さまと共に、気候危機への対応だけでなく、エネルギーの安定確保に向けたアクションを推進する取組です。今年度はHTTの取組に積極的にご協力いただける様々な企業等との連携を推進し、より多くの都民・事業者に向けて、HTTに関する理解促進等を進めています。
HTTは、決して難しいことではなく、私たちの毎日の暮らしの中に、そのヒントは溢れています。
Ⓗへらす(賢く電力を「へらす」)
最も身近で、すぐに始められるのが「へらす」アクションです。
エアコンの温度を1℃見直す、使わない照明を消す、古い家電を省エネ性能の高いものに買い替える。例えば、自宅の蛍光灯をLEDシーリングライトに交換するだけで、年間約2,190円、CO2に換算すると33.3kgもの削減可能です。
Ⓣつくる(クリーンな電力を「つくる」)
自宅の屋根等に太陽光パネルを設置し、自然の恵みからエネルギーを創出するアクションです。東京都では初期費用ゼロで始められる支援策もあり、エネルギーをただ消費するだけでなく、自ら生み出す「プロシューマー」という新しいライフスタイルへの転換を後押ししています。
Ⓣためる(つくった電力を「ためる」)
太陽光でつくった電気を蓄電池や電気自動車(EV)に貯めておけば、夜間や雨の日でもクリーンなエネルギーを使えます。さらにこの仕組みは、災害による停電時には「動く電源」として、命と暮らしを守るための重要なライフラインにもなります。クリーンなエネルギーを安定的に使うだけでなく、災害に強いまちづくりにも貢献する取組と言えます。